モザンビーク向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:新しい小学校算数・理科のカリキュラム再編を全面支援

【SDGsロゴ】質の高い教育をみんなに

2020年12月7日

国際協力機構(JICA)は、11月30日、マプトにて、モザンビーク共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「新しい学校教育制度に対応したカリキュラム普及プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

本案件は、モザンビークの初等算数・理科の国定カリキュラム・教科書の改訂、教員の能力強化、学力測定・評価システムの構築等の支援を行います。JICAの技術協力プロジェクトで初等算数・理科教育課程に必要な要素を全て支援する、アフリカではじめての事例になります。これらの支援を通じて、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール4に貢献します。

モザンビークでは、2023年に従来の学校教育制度である7-3-2制(初等7年、前期中等3年、後期中等2年の教育課程)から、日本と同様の6-3-3制への移行が予定されています。このため、新制度に基づく初等算数・理科の教育課程の整備と実現が急務とされています。また、ポストコロナを見据えた教員の能力強化体制の構築も喫緊の課題です。

新制度への移行に併せた初等算数・理科の教育課程の再編を支援することで、小学生の学力向上が期待されます。加えて、ICTを活用した教員の能力強化により、モザンビークにおけるポストコロナを見据えた新しい教員養成・研修のあり方を提示することを目指します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 モザンビーク共和国
案件名 新しい学校教育制度に対応したカリキュラム普及プロジェクト
実施予定期間 72ヵ月
実施機関 教育人間開発省
対象地域 モザンビークの全小学校及び全初等教員養成校
具体的事業内容(予定) 日本人専門家の派遣による技術移転や、モザンビーク側の本邦研修を通じた日本の教育経験への学びを基盤に、初等算数・理科の国定カリキュラム、教科書、教員用指導書、学力測定・評価システム、及びカリキュラム・マネジメント・サイクルの整備を支援する。